エルメスについて
銀座ニュース2026/01/15
エルメス(HERMÈS)
時間と技術を積み重ねることで完成するラグジュアリー
創業の原点:馬具工房としての誕生
エルメスは1837年、ティエリー・エルメスによってパリで創業された。起源は馬具工房であり、当時の顧客は貴族や上流階級だった。馬と人をつなぐ馬具には、華美さよりも安全性、耐久性、機能性が求められた。この実用性を最優先する姿勢が、エルメスのものづくりの根幹を形成している。
エルメスにとって「美しさ」とは、使われることによって証明されるものだった。この思想は、現在のバッグや革小物にも一貫して受け継がれている。
職人主義という揺るぎない価値観
エルメス最大の特徴は、職人の手仕事を中心に据え続けている点にある。現在でもバッグ一つにつき、一人の職人が裁断から縫製、仕上げまでを担当する。効率化や大量生産は、品質を犠牲にする行為として明確に退けられてきた。
この姿勢はブランドの成長を遅らせる要因にもなり得るが、エルメスはあえてそれを選ばなかった。結果として、製品は希少性を帯び、時間とともに価値を増す存在となった。
バーキンとケリーが象徴するもの
バーキンやケリーは、単なる高級バッグではない。これらはエルメスの哲学そのものを体現した存在である。流行に左右されないデザイン、使い込むことで増す風合い、持ち主の人生を映し出すような経年変化。
エルメスは「今、この瞬間の魅力」ではなく、「長い時間を共にする価値」を提供するブランドである。
